季節ごとの種まきや、植え付け前に必ず行う作業といえば、『石灰の散布』ですよね。
※石灰を撒く理由についてはこちらにまとめました^^
土作りの時に石灰をまく理由って?
でもその“石灰”を買いに行くと、〇〇石灰と書かれていて、いくつか種類があることがわかりました。
どういった違いあるんだろう?
種類があるってことは、内容や効果にも違いがあるってことなのかな?
と疑問に思い、色々調べてみました^^
石灰の種類
一般的に売られている石灰には、これだけの種類があります。
- 生石灰
- 消石灰
- 苦土石灰
- 有機石灰
それぞれの石灰の特徴
- 生石灰(せいせっかい)…酸化カルシウム
石灰石を焼成したもので、水分と反応すると熱を放出します。
アルカリ分が強い。 - 消石灰(しょうせっかい)…水酸化カルシウム
生石灰を水分と反応させたもの。
これもアルカリ分がとても強い。
学校などの運動場で使用するライン引きに使われているものです。 - 苦土石灰(くどせっかい)…苦土=マグネシウム・石灰=カルシウムの意味。
ドロマイトまたはドロマイト質石灰岩を焙焼してつくる石灰肥料。
アルカリ分も多いけどマグネシウムを含むので、
肥料にもなって土壌酸度も調整してくれる。 - 有機石灰(ゆうきせっかい)…貝殻や貝殻化石を原料とする石灰肥料のこと。
他の石灰と大きく違うのは、
「酸性を穏やかに中和するので、撒いた後すぐに種まき・定植が可能。
微生物を活性化し、土が固くならない」
のだそうです。
特徴を簡単にまとめると
厳密にいうと難しい話になりそうなので、私なりに解釈したことをごくごく簡単にまとめてみます。
石灰石が元で焼成したものが→『生石灰』
水が加わって反応すると→『消石灰』
消石灰にマグネシウムが加わると→『苦土石灰』
消石灰に有機質が加わったものが→『有機石灰』
という解釈で個人的には良いかなと思いました。
石灰の使い分けは…?
生石灰・消石灰はアルカリ分がとても強いので、養分の供給というよりも
土壌の酸性度を矯正する目的
で使用されることが多いようです。
酸性土壌の多い日本では、重要な土壌改良剤となっているんですね。
なので、極度に酸性に傾いている土壌に向いているのだと思います。
ただ、水分と反応することで熱が生じるのが注意ポイント。
なので、種まきや植え付けをする、1~2週間前に撒いたりして調整しなければなりません。
撒く分量なども注意しないといけないので、素人では扱いが少し難しいようです。
苦土石灰はマグネシウム不足の土壌に向いているとありますが、素人には分かりにくいですよね^^;
でも生石灰や消石灰に比べ、アルカリ分が低く、分解が緩やかな分、植物への影響が少ないので扱いやすいようです。
苦土石灰を撒いた後は1~2週間で種まき・植え込みができます。
極度に酸性に傾いている土壌でなければこれで十分のようです。
有機石灰は、苦土石灰と同じく分解が緩やかで、水分反応によるガス化がほとんどないのでさらにより緩やかなんだそうです。
そのため播種・定植の直前でも使用することが可能です。
有機栽培の畑にはこれがおススメです。
色々と調べてみましたがこんな感じかと思います。
で結果、うちの畑には“苦土石灰”を撒こうと思います^^
ただ、撒いてから1週間以上はおいておかないとダメなので、早くまかないと次の作物が植えれません。
ご注意を。
もっとしっかり土作りをしたいって方は、自分の畑の土壌が今どいう状態なのかを知ることが大切です。
なので、土壌酸度計や、土壌酸度測定キットなどで調べてみると良いですね。